2013/03/21
こんにちは!スマイリ~よしです。
先週の3月15日(金)に成田営業所にある成田検査室にて、カンピロバクターとリステリアの検査の研修を行いました。
私のような素人ですと「カンピロバクタ~?リステリア?ってなに?」とあまり聞きなれないものですから皆様の中でも知らない方も多いのではないでしょうか?
カンピロバクターというのは極々簡単にいうと空気の酸素が凄く薄い濃度の状態で且つ温度が30℃~43℃という環境の中で増殖する細菌なのです。一方、乾燥に弱いという特徴もあります。主に鶏肉や豚肉に多く存在すると言われています。
実はこのカンピロバクターは十分な加熱調理と2次汚染防止を徹底すれば比較的容易に防げる食中毒なのです。しかし、近年カンピロバクター食中毒が増えています。
というのも、このカンピロバクターの厄介なところは低菌数でも感染するというところです。
通常食中毒というのは菌が10万個~100万個程度で感染し発症するといわれるのですが、このカンピロバクターというのは恐ろしいことに数百個程度で感染、発症してしまうという可能性があるという怖さがあるのです。
一方、リステリアは酸素があってもなくても増殖可能であり、-18℃でも死なず、30%の食塩水でも死なない非常に生命力の強い細菌です。唯一の対策としては加熱調理が有効とされていますが主に、野菜やチーズなどの乳製品などにいることが多く、出荷段階で熱処理を行えないことも多く調理段階で防ぐのが一番と言われています。
いずれにしても、カンピロバクターやリステリアは食中毒になると重篤な症状を引き起こすこともある細菌ですので、我々のお取引先様より検査依頼が多く来ておりました。そこで今回メーカー様にご協力いただきまして研修を行い、検査能力の拡大をしていこうという訳です。
1日も早く検査受け入れ態勢を整え、お客様の要望に応えられるように努力しています!!