2013/03/26
どうも、スマイリ~よしです。
今日も食中毒ニュースからピックアップしてみたいと思います。
以下Yahooニュースより引用
酒田の飲食店で22人が食中毒 ノロウイルス検出
山形新聞 3月25日(月)7時22分配信
県は24日、酒田市若原町の飲食店「ベルナール酒田」(北村芳明社長)で食事をした同市内の30代~50代の男女22人が、下痢や嘔吐(おうと)などの食中毒症状を訴えたと発表した。ノロウイルスが原因で、全員快方に向かっている。
県食品安全衛生課によると、18日に同店で飲食した3グループの22人が症状を訴え、このうち8人が医療機関を受診した。共通するメニューはマグロのカルパッチョ、カンパチやエビの刺し身など。患者11人と調理従事者2人の便からノロウイルスが検出された。
県庄内保健所は食品安全衛生法に基づき、同店を24日から3日間の営業停止処分とした。
山形新聞社
以上引用終わり
もう、時期も終わりそろそろノロウィルスという言葉を聞かなくなるだろうなぁと思っていましたがまた発生してしまいました。
さて、この今シーズンよく耳にしたノロウィルス。このノロウィルスについて対策を考えてみようといろいろ調べてみましたが、驚いたことに生態がよく掴めていないのです。まぁ正確に言うと退治する方法が分かっていないといったところでしょうか?
というのも、通常ウィルスというのは実験的に増殖させ、それに対し色んな薬剤を投入してみたり、高温にしてみたり、低温にしてみたり、phを変えてみたり、食塩に浸してみたりということをやって弱点を探り、対策を研究するのですが、このノロウィルスは未だに有効な培養増殖方法が確立されていなく、そういった研究が進んでいないのです。
もちろんまったくわかっていないわけではありません。乾燥した状態でも4℃では8週間、20℃では3~4週間程度生存可能なこと、逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)、消毒用エタノールには抵抗性が強いために失活化への効果はあまりないなどは分かっています。そして、ノロウィルスには空気感染や水道水、食物からの経口感染、感染者からの飛沫感染、接触感染などいろいろな経路で感染してしまいます。
まぁここまでお話しするとお判りでしょうが、つまりノロウィルスというのは厄介なウィルスなのです。幸いなことに死に至るケースはほぼないのが救いと言えるかもしれませんが・・・。
現状対策として有効なのは食物であれば85℃で1分間の加熱で感染性を失うそうです。特に外側は火が通っていても中は半生ということはありますからそこがひとつのポイントでしょう。
そして、手洗いです。我々品質管理に携わる者であれば王道中の王道ですが、やはりこれが一番の対策なのです。私も入社して品質管理として一番最初に教えられたのもやはり手洗いでした。
話がそれましたが、前述したようにノロウィルスは洗剤やエタノールには強い耐性を持っているので物理的に水で洗い流すというのが一番効果が高いようです。
我々はこういった目に見えないウィルスや細菌と日々格闘しています。最終的な消費者に安全で安心な食材を商品をお届けしたいという生産者、加工者の真摯な思いに応えるためにもお客様の指導だけでなく、我々自身の知識、技術向上にも務めていかなければならないのです。